【2025年最新版】 新任担当者必見!Instagramアルゴリズムを徹底解説!

「フィードのおすすめや発見タブに表示される投稿はどのような仕組みで表示されているのか」「フォロワー以外のユーザーはどこから投稿に流入するのか」など感じたことはありませんか?
すべてはInstagramのアルゴリズムが大きく影響しており、たくさんの投稿の中から「ユーザーにマッチしたコンテンツ」を届けるために、AIが投稿の表示順を決めているのです。
本記事では、アルゴリズムの基本的な仕組みから、発見タブ・フィード・ストーリーズ・リールそれぞれのシグナルの違いまで、わかりやすく解説します。
「フォロワー以外からも見られる投稿を作りたい」「ターゲットユーザーの発見タブに自社アカウントの投稿を表示したい」なお考えの方はぜひ参考にしてみてくださいね。
この記事でわかること
- 自社アカウントの投稿分析、レポート作成に使えるアルゴリズム分析について
- Instagramアルゴリズムの仕組み
1. Instagramアルゴリズムとは

Instagramのアルゴリズムとは、ユーザーの興味関心やSNS上での行動履歴に基づいてフィードや発見タブ、リールなどで表示順を決めるための仕組みです。
このアルゴリズムを理解することで、多くのユーザーに自社の投稿を届ける仕組みを作りやすくなります。 2025年1月にInstagtam責任者 アダム・モッセーリ氏が発信した情報によるとアルゴリズムの基本は自分のアカウントと親密な関係性のあるアカウント(フォロワーなど)と、繋がりのないアカウント(フォロワー外)へのリーチの2つに大きく分けられると言います。
また、重要な要素としては視聴時間、いいね、シェアの3つで自分のアカウントと親密な関係性のあるアカウント(フォロワーなど)に対しては「いいね」、繋がりのないアカウント(フォロワー外)は「シェアや送信」を重視しているため、インサイトでは平均再生時間やリーチに対してのいいね数、シェアや送信の数を分析することを推奨しています。
2. 発見タブ数

発見タブでは、ユーザーが興味・関心のある投稿を見つけやすくするために、過去の行動(いいね、保存、シェア、コメントなど)をもとに、おすすめのコンテンツを表示して、ユーザーがそれぞれの投稿にどのくらい興味を持ちそうかを予測し、興味がありそうな投稿順に並べています。
エンゲージメントの中で強いシグナルが決まっているわけではありませんが、アクションを多く集めることが重要なシグナルと考えられます。
発見タブで大切なシグナル
投稿への反応
他の人たちが投稿にどれだけいいね、保存、シェア、コメントなどをしているか、 アクション数が多ければ多いほど人気の投稿は表示されやすくなります。
ユーザーの過去のアクティビティ
どのような投稿にいいねしたか、どんなアカウントをフォローしているか、どんなリールをよく見ているかなど。これによって、ターゲットがどのような情報に興味・関心があるのかを予測することは大切です。
投稿の内容
フィードかリールか、どんなジャンルか(料理、ファッション、旅行など)、キャプションに含まれるキーワード・ハッシュタグなどに関連性はあるのかなど、ターゲットの関心と投稿内容が合うかが見られます。
また、「Instagramのおすすめガイドライン」に沿わない投稿は発見タブに表示されない場合があるため、既存のガイドライン等はしっかり確認するようにしましょう。
3,フィード

フィードに表示される投稿は、次の2つが対象になります
- フォローしているアカウントの最新の投稿
- まだフォローしていないけれど、ユーザーなど興味を持ちそうなアカウントの投稿
これらを、ユーザーなどに合った内容にカスタマイズして、より良い体験ができるようにアルゴリズムによって設計されており、フォロー中の投稿と興味を持ちそうな投稿がバランスよく混ざって表示されます。そのためアクションとしては
そのためアクションとしては
- 投稿を数秒見る
- コメントする
- 「いいね!」する
- 保存する
- シェアする
- 投稿者のプロフィール写真をタップする
が重要視され(その中でも保存やシェアが特に重要視されているようです)、このようなアクションをユーザーから集めることができるコンテンツがフィード上で上位に表示され、ユーザーの興味・関心に近い投稿が多く表示されます。
フィード投稿で大切なシグナル
ユーザーとの関係性
自社アカウントとユーザーとの「関係の深さ」はかなり重要です。
過去にどれだけそのアカウントとやり取りをしているか(コメント、いいね、DM、タグ付けなど)、アカウントのプロフィールをどれだけ頻繁に見ているか、投稿をどれくらい保存やシェアしているかといった行動が指標となります。
つまり、関係性の深いアカウントの投稿ほど、表示されやすくなります。
投稿のエンゲージメント予測
Instagramは、ある投稿に対してユーザーがどのような反応を示すかを事前に予測します。
たとえば、対象の投稿が「いいね」や「コメント」をあつめそうといった見込みが高いほど、その投稿はフィード上で優先的に表示されます。このような予測は、過去に似た投稿に対してユーザーが示したデータなどをもとに判断されています。
投稿の内容とフォーマット
ユーザーが好むコンテンツ形式も、フィードの表示に影響します。
たとえば、情報をまとめて知りたいユーザーにはまとめ系投稿が、動画をよく見る人には動画投稿がより表示される傾向にあります。
また、コンテンツのジャンル(旅行、料理、ファッションなど)がユーザーの興味関心と一致しているかどうかも、表示順位を決める一つの要因です。
滞在時間(インタラクションの深さ)
投稿を見ている時間(スクロールが止まるか、動画を最後まで見るか)などの「滞在時間」もシグナルの一つです。ユーザーから長く見られている投稿は良いコンテンツであると判断され、評価が上がる可能性が高くなります。
投稿の新しさ(タイムラインとしての要素)
Instagramのユーザーは最近の投稿を求める傾向があるため、比較的新しい投稿が上に表示されやすいです。しかし、ユーザーとの関係性やエンゲージメントと比べると優先度は少し低くなっています。
4,ストーリーズ

できるだけ多くの人へ投稿をリーチさせる方法はフィード投稿ですが、ストーリーズ投稿はフォロワーとコミュニケーションを取り、関係性を構築してくために作られており、フォロワーの中でも特に自社アカウントに興味・関心の深いユーザーにリーチする方法として活用するとよいでしょう。
また、以下の3点が重要なアクションのため大切とされているシグナルを参考にしながら投稿内容を考えましょう。
- ストーリーズをタップして見る可能性
- ストーリーズに返信する可能性
- 次のストーリーズに進む可能性
ストーリーズ投稿で大切なシグナル
閲覧の頻度
ストーリーズを見る頻度を調べるシグナルです。この頻度が多いと判断されると、見る頻度が高い=ユーザーにとって見逃したくない情報(優先度が高い)と判断され、ホーム画面に表示されやすくなります。
エンゲージメントの履歴
ストーリーズに対するアクションの内容をみます。DMやスタンプをタップする回数などを増やすためにはリンク、アンケート、質問、スライダーなどのスタンプ機能をたくさん使用してユーザーが参加しやすい投稿を作成しましょう。
ユーザーとの関係性
フォード投稿と同じようにユーザーとの関係性はストーリーズにおいても重要です。過去にどれだけそのアカウントとやり取りをしているか(DM、シェア、スタンプをタップなど)、アカウントのプロフィールをどれだけ頻繁に見ているか、投稿にどのくらい反応しているかといった行動が指標となります。
つまり、関係性の深いアカウントの投稿ほど、表示されやすくなります。
5,リール動画

リールは発見タブと似ている仕組みで動いています。
ユーザーの過去の行動(過去に「いいね!」や保存、シェア、コメントなどのアクションをしたか)という履歴を参考に、対象のユーザーが興味を持ちそうなリール動画が選ばれます。
そしてどのリールに関心を持つ可能性があるかを予測し、表示順を決めています。2024年4月30日に実施されたアルゴリズムの変更では、フォロワー数が少ないアカウントでも公平にアルゴリズムが評価されるよう改善されています。
Instagramではどうしてもフォロワー数の多いアカウントがリーチ数やアクション数では優位に立つ傾向がありましたが、すべての投稿はアカウント規模に関係なく、同じ評価基準を通じて考えられるようになっています。
リール動画で大切なシグナル
本人のアクティビティ
ユーザーが最近いいねやコメントなどのアクションをしたリール動画にはシグナルがたまり、ターゲットユーザーが興味をもつであろう関連性が高そうなコンテンツ学習につながっています。
ユーザーとの関係性
関わりを持ったことがあるユーザーの場合は、そのユーザーの投稿に対する興味・関心の度合いを判断できます。
リール動画に関する情報
これは動画の中身に関する評価ポイントのことです。
たとえば、動画で使われている音楽や映像の雰囲気、編集スタイルなどが「どれくらい人気があるか」「他の投稿と比べて魅力的か」といった点が判断され、流行の音源やビジュアルが使われていると、より高く評価されやすくなります。
投稿者に関する情報
できるだけ多くの投稿者がオーディエンスと出会えるように、人気度のシグナルも考慮されています。
たとえば、フォロワー数やエンゲージメント(いいねやコメントの数)などをもとに、幅広い投稿の中から魅力的なコンテンツを見つけ出して表示する仕組みになっています。
6,Instagramアルゴリズムで優遇されるためのポイント

投稿内容に一貫性をもたせる
Instagramでは、ユーザーがどんな投稿に興味を持っているかが重視されるため、投稿内容をアルゴリズムをコントロールするのは難しい面があります。
しかし「どんなジャンルの投稿をしているアカウントか」がすぐに伝わるように、投稿のテーマに一貫性を持たせ、ユーザーにとって一見してわかりやすい内容にすることで、その情報を求めているユーザーからはフォローされやすくなります。
また、投稿に関連するハッシュタグやキーワードをうまく使ったり、リールやストーリーズでも投稿を増やすこともユーザーとの関係性を構築するうえで大切です。
最後に、投稿を見てプロフィールを訪れたユーザーがアカウントをフォローしたくなるように、プロフィールの内容を整えることも忘れずにしましょう。
フォロワーがどのようなコンテンツに興味・関心をもっているか
どの投稿(フィード、ストーリーズ、リールなど)や投稿のテーマがフォロワーの興味・関心を惹いているのかを把握することで、今後の発信に活かすことができます。
また、投稿してすぐにリアクションがもらえるかどうかも重要なポイントのためアカウントのフォロワーがアクティブな時間帯を見極めることが大切です。
たとえば、朝に投稿してもフォロワーが見てくれるのが数時間後であれば、最初の勢い(初速)が出にくく、アルゴリズム上も不利になるため、フォロワーがリアルタイムで見やすい時間に投稿すれば、いいねやコメントなどのアクションを得やすくなります。
このように、自分のアカウントのフォロワーやターゲットの動向をインサイトなどで分析し、予測できる範囲に沿って投稿を発信することで、自分のアカウントにとってベストタイミングを見つけることができます、そしてアルゴリズムに優遇されるポイントにもなります。
Instagramのコミュニティガイドラインに沿った運用をする
Instagramは自分の想いやアイデアを自由に発信できる場所ですが、すべての投稿が許されるわけではありません。
他人を傷つけたり、危険にさらすような内容については厳しく取り締まられており、規定に違反した場合、段階的にペナルティが科されることもあります。 (繰り返し違反があればアカウント自体が停止される可能性もあります)
こうした措置を避けるためにも、Instagramが定めるコミュニティガイドラインに反する投稿は避けるようにしましょう。
Meta社のコミュニティ規定はこちら
発信を通してユーザーとのコミュニケーションを深める
Instagramでは、ユーザーとどれだけやり取りしているかが、アルゴリズムにおける“関係性の深さ”として重要視されます。つまり、フォロワーとの交流が多いほど、投稿が見られやすくなるという仕組みです。
アクションを引き出す
投稿に「保存しておくと便利」や「感想を絵文字で教えて」などの一言を加えることで、自然な形でユーザーのアクションを引き出せます。
ただし、毎回似たような呼びかけを繰り返すと“エンゲージメント稼ぎ”と判断されることもあるので注意が必要です。
コメントやDM
DMやコメントへの返信は、ただのリアクション以上の意味を持ちます。
フォロワーからのコメントをスルーせず、一言でも返すことで“お互いの関係が深い”とシステムに判断され、投稿が表示されやすくなるのです。 「いいね」だけでも効果はありますが、やりとりが双方向になることがポイントです。
ストーリーズの機能
「質問」「アンケート」「クイズ」などのスタンプを使えば、フォロワーとのタッチポイントが自然に増えます。これもまた、アルゴリズムに好まれるインタラクションの一つです。
滞在時間
1つの投稿に複数の写真や動画を組み込んだり、ストーリー性のあるコンテンツを用意することで、ユーザーが投稿を見る時間が伸びて、アカウントへの評価も高まりやすくなります。
短いリール動画で自然にループ再生されるような構成も、滞在時間と再生完了率の両方を押し上げる効果があります。
ライブ配信
Instagramライブは、フォロワーとのリアルタイムな交流が生まれやすく、親密度アップにはとても有効です。
しかも、配信中はストーリーズの最前列に表示されやすいため、注目を集めやすいというメリットも。 ライブ後に動画を保存しておけば、見逃した人にもリーチでき、アカウントへの滞在時間も伸ばせます。
7,まとめ
Instagramでは、ユーザーに最適な投稿を届けるために、AIによるアルゴリズムが日々働いています。
投稿が「発見タブ」や「フィード」にどのように表示されるのか、その仕組みを理解することで、より多くの人にリーチできるようになります。
本記事では、Instagramアルゴリズムの基本的な考え方から、発見タブ・フィード・ストーリーズ・リールそれぞれで重視されるシグナルの違いまでを解説してきました。
どの機能でも共通して言えるのは、ユーザーとのエンゲージメントが高い投稿ほど、表示されやすくなるということです。特に、コメントや保存、DMなど双方向のやりとりや、投稿直後の反応(初速)などが重要なシグナルとして働きます。
また、「いつ投稿するか」「どんなアクションを促すか」といった細かな工夫も、アルゴリズムに好まれる投稿を作るための鍵になります。
さらに、投稿ジャンルやアカウントの世界観に一貫性を持たせ、プロフィールや投稿の内容が見た人に伝わりやすいように整えることも、フォロワー以外からの流入を増やすうえで欠かせません。
アルゴリズムの仕組みを知り、それを活かした投稿を意識することで、Instagramをより効果的に運用できるようになるでしょう。
ぜひ本記事を参考に、自社アカウントの運用に活かしてみてくださいね。