【SNS運用者担当者必見】ブランディングとアルゴリズムを両立するInstagramデザインのコツ

SNSの中でも投稿画像メインで情報を発信するInstagram(インスタグラム)は、ビジュアルの情報が8割を占めるといわれているため、多くのユーザーに情報を届け、フォローやアカウントの認知拡大に繋げるためには投稿クリエイティブが重要です。

本記事では、初心者の方でも参考になるInstagramデザインのポイントや制作方法、参考になるアカウントやツールなどをご紹介したいと思います。

この記事でわかること

  • Instagramデザインを制作する際の手順とポイント
  • 自社アカウントの世界観を伝えるデザイン制作の方法
  • 初心者でも使えるSNSデザイン制作にオススメのツール

1. Instagramデザイン制作の前に決めておくこと

①アカウントの世界観(テーマ)を決める

Instagramの企業アカウントは、一貫したコンセプトやターゲットなどを考えて運用しています。

自社アカウントの投稿画像を制作する前に、まずは発信する商品・サービスについて深く理解し、アカウントの世界観(テーマ)を決めることが大切です。

例)企業SNS担当者のお悩みを解決する × SNSディレクター(インフルエンサー)

②ターゲットに提供できる、自社アカウントの価値を言語化する

世界観が決まったら、Instagramを通してターゲットのユーザーに届けたい「商品やサービスの魅力」「競合との違い」など、自社が提供できる価値観について考え「言語化」してみましょう。

例)Instagram運用に悩んでいる企業SNS担当者様に対して、どこよりも解りやすく役に立つ情報を提供することができる。

③1と2を参考に連想されるイメージをキーワードにする

Instagramで発信するアカウントの世界観(テーマ)とターゲットに発信する情報の価値が決まったら、連想されるイメージをキーワードにしてデザインの理想像を考えていきましょう。

例)誠実さ、信頼感、フレッシュさ、親近感

SNSアカウントの世界観やターゲットに提供できる、自社アカウントの価値についての決め方は以下の記事でも記載しているので、参考にしてみて下さい。

【マーケティング担当者必見】SNSブランディングの手順とは?


2. Instagramデザインリサーチのポイント

①競合をリサーチする

自社アカウントと同じカテゴリーや理想像に似ているInstagramアカウントをリサーチし、デザイン制作の参考にしましょう。リサーチ方法については以下の記事を参考にしてみて下さい。

【SNS運用者必見】Instagram投稿ネタのリサーチ方法とは?

②Instagramのおすすめタブ、タグタブをリサーチする

自分のアカウントが発信しているメインのキーワードを入力し、オススメ投稿のクリエイティブや投稿文章、使用しているハッシュタグ(タグ欄)などを参考にすることができます。

おすすめ投稿やハッシュタグ検索で最初にあがっている投稿はInstagramのアルゴリズム(フィードや発見タブ、リールタブなどで、投稿の表示順を決めるレコメンドのための仕組み)に評価されている投稿が掲載されているので、人気投稿に上がりやすいクリエイティブが見つかります。

デザイン制作を進める前に、人気投稿に上がりやすいクリエイティブを把握しておくことはとても大切です。

しかし、人気投稿のデザインすべてを真似するよりは「ユーザーにみてもらうためにどのような工夫をしているのか」を観察し、自社ブランドの世界観が損なわれない程度に取り入れるようにしましょう。

③Pinterestをリサーチする

Pinterestとはおしゃれなインテリアや毎日のコーデなど、暮らしのヒントがさくさく見つかるビジュアル探索プラットフォームです。

検索欄で自社のInstagramアカウントのジャンルと「Instagram」と検索すると、デザインの参考画像が一覧で表示されます。

デザインだけではなく、写真のトンマナ(明暗など)も確認してみましょう。


3. Instagramデザイン制作のポイント

デザイン制作を手順取りに進める前に、「1,Instagramデザイン制作の手順」の内容を再確認しておきましょう。

①テーマカラーを選ぶ

ポイントとしては以下の3点です。

自社ブランドで使用されているカラーを意識して選定する

自社ブランドのトンマナとかけ離れたデザインにならないよう、まずは自社のWEBページで使用されているカラーなどを確認しましょう。

※ない場合はテーマを元にPinterestなどでリサーチしたカラーを参考にしましょう。

3色以上を使用しない

フィード一覧の一貫性を保つことや、多少デザインバランスが悪くても綺麗なデザインに見えるので、SNSデザイン初心者の方にはおすすめです。

原色や蛍光色は避ける(色味が強い組み合わせ)

文章を投稿画像にいれる場合など、使用している背景の色が濃いと、伝えたい情報が目立たなくなってしまう可能性が高いため、文字の背景色は薄めの色を選定しましょう。

②書体を選ぶ

選ぶフォントでアカウントの雰囲気は大きく変わるため、「1,Instagramデザイン制作の手順」で決めた自社アカウントの世界観や発信内容の価値を元に、ユーザーにどのような印象を持たせたいのかを考えて決めましょう。

また、自社ブランドで使用している書体とあまりにもかけ離れていると、ブランドイメージを損なう場合があるため、元々使用している書体があれば参考にしましょう。

基本的には明朝体・ゴシック体が見やすいので多くのアカウントで使用されています。

また、スマホでみたときに見やすいのかも大切なので(フォントの線が細いと、スマホでみづらくなる場合があります)、実機で確認しながら視認性の高いフォントを選ぶようにしましょう。

③素材を選ぶ

投稿画像に素材をいれる場合は前段で決めたテーマやカラー・フォントにあう素材を探してみましょう。

素材をいれるときのポイントとしては伝えたいもの(写真または文章)よりも目立たないようにすることが大切です。

例)PROFIT|けんた|インスタ運用担当者のお悩み解決

キーワード:誠実さ、信頼感、フレッシュさ、親近感

素材のトンマナ:PROFITのウェブサイトの世界観+けんたのフレッシュさや、アカウントへの親近感を醸成

 
 
 
 
 
この投稿をInstagramで見る
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

PROFIT|けんた|インスタ運用担当者のお悩み解決(@profit.sns.kenta)がシェアした投稿

自社アカウントのWEBページ

弊社オススメの素材(商用利用可)サイトは「5,デザイン初心者でも使えるオススメのツール・素材」で紹介しています。

④投稿写真のトンマナを決める

写真を投稿する場合は

  • 構図
  • 全体の明るさやトーン
  • 商品の明るさ、色味

などのポイントや、Pinterestなどで事前にリサーチした写真のトンマナを意識して撮影してみましょう。

構図は様々なパターンがありますが、初心者でもつかえる基本の構図を5つ紹介します。

日の丸構図

被写体を強調させたいときにおすすめの中心に被写体を置く構図です。

三分割構図

バランスよく使える、画面を三分割する線を縦横に引いた交点に被写体を置く構図です。

放射線構図

奥行き感を表現できる、被写体に向かって放射線が交わる構図です。

二分割構図

色などが明確に区別されているときのおすすめの、画面を縦か横に二分割する構図です。

対角線構図

写真に動きを作ることができる、画面を斜めに二分割する構図です。

構図や写真の明暗がバラバラだと、SNSデザインにおいて大切な「統一感」を崩してしまうことになるので写真を投稿する場合、参考アカウントなどを探して決めておくようにしましょう。

また、①〜④までの段階を踏まずにPinterestなどで事前にリサーチした、理想に近いInstagramデザインを参考にする場合もあります。

⑤サンクスページをつくる

サンクスページとは、ECサイトのようにユーザーに対して「ご注文ありがとうございます」「お問い合わせありがとうございます」など、感謝を伝えることが基本的な役割です。

Instagramでは、ユーザーに自社アカウントの発信内容を伝えたり、いいねやフォローを促すような効果があります。

主には

  • アイコン
  • 名前
  • どんな情報を発信しているのか
  • いいねやフォローを促すデザイン

など、ユーザーにアクションを促す工夫はInstagramのアルゴリズムに効果的だと考えられています。

サンクスページ参考

ダイソー50周年記念アカウント(公式)

Kurashiru [クラシル]


はくばく

参考事例

PROFIT|けんた|インスタ運用担当者のお悩み解決

弊社のSNSコンサルタントが運用しているアカウントです。

アカウントのテーマ

企業SNS担当者のお悩みを解決すること

ターゲットに提供できる価値

Instagram運用に悩んでいる企業SNS担当者様・自力でアカウントを運用している方など、SNS運用に関わっている方々に対して、役に立つ情報を提供することができる。

キーワード

誠実さ、信頼感、フレッシュさ、親近感・クリエイティブのポイントどこよりも解りやすいコンテンツを目指し、図版やイラストで情報を補足

自社のWEBページ
プロフィール画面

フィード

 
 
 
 
 
この投稿をInstagramで見る
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

PROFIT|けんた|インスタ運用担当者のお悩み解決(@profit.sns.kenta)がシェアした投稿


4. デザイン制作の参考になるInstagramアカウント

デザイン研究所

初心者でも整ったデザインがつくれる手法が紹介されています。

こもりんのCanvaノート

クリエイティブ制作ツール「Canva」で使えるデザイン術が紹介されています。

KAORI |女性×初心者向けデザインTIPS

デザイン初心者向けのアカウントです。おしゃれなあしらいの方法や女性向けの繊細なデザインを学ぶことができるアカウントです。

配色レシピ

Webデザインやイラスト、資料に使える配色の組み合わせを紹介しているアカウントです。アカウントカラーのトンマナや、投稿画像を作成する際の参考になります。

 
 
 
 
 
この投稿をInstagramで見る
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

配色レシピ(@haishokurecipe)がシェアした投稿/

名古屋駅西さんぽ|インスタマガジン

名古屋駅から徒歩圏内でレトロな町並みや変化していく町の様子や魅力的な飲食店や知る人ぞ知る美味しいお店を紹介しているアカウントです。文字入れや配色の統一感の参考になります。

キリンビール

キリンビールキリンビールの公式アカウントです。写真全体のトンマナや構図、文字の強弱などの参考になります。

nishikawa(西川株式会社)

睡眠に関する豆知識や、イチオシ商品を紹介しているアカウントです。写真のトンマナ、次のページに遷移させるような文言の工夫や、少ない情報で商品の良さを伝えるデザインの参考になります。


5. デザイン初心者でも使えるオススメのツール・素材

Canva

洗練されたデザインテンプレートの中から自分の好みに合ったデザインを利用することができます。

また、テンプレートに設定されている写真やテキスト、色は訴求したいイメージに合った色や登録しているカラーパレットに合わせて簡単に変更することができるため、初心者でもプロ並みのSNSデザインを制作することができます。

※オンラインツールのため、インターネット環境があればオンライン上でデザインを制作・編集できます。

Instagramデザインに使えるフリー素材(商用利用可)

イラスト

ソコスト

シンプルでかわいいテイスト、人やビジネス系のイラストが多い

ベクターシェルフ

マジックインキを使ったような手描き風のカラーテイスト、動物や植物などのおしゃれなイラストが多い

ガーリー素材

線の細い女性らしいイラスト、淡いテイストなので美容やファション系に合うイラストが多い

農民イラスト

ベタ塗りで絵本にあいそうな温かいイラスト、食材・農業系のイラストが多い

アイコン

ICOOON MONO

ベタ塗りのシンプルなアイコンが6000個以上、カラーを変更することもできる

icon-pit

線画のシンプルなアイコン、植物・美容など様々なジャンルのアイコンが使用できる


6. まとめ

投稿画像を作成するのはハードルが高いと思われがちですが、本記事でご紹介したInstagramにおいて効果のあるデザインのポイントを理解し、無料のツールや素材を活用することで誰でも気軽に挑戦することができます。

また、Instagramのアルゴリズムやトレンドも変わりやすいため、参考アカウントやデザインのトレンドを常にリサーチし、クリエイティブを変えていくことも大切です。

ブランドの認知拡大としてもInstagramは最適なSNSのため、アルゴリズムやトレンドをリサーチし、参考としてとりいれつつ、自社アカウントらしいデザインでユーザーへ情報の価値をしっかりと伝えることができる発信をしていきましょう。