SNSで差をつける企業はここが違う!ブランディングを意識した、SNS運用のポイント5選。

「SNS運用を任されたけど、何をしたらいいの?」「SNSで成功している企業やブランドって何がちがうの?」そんな疑問をお持ちの方に、幅広い業界・業種におけるSNSプロモーションを代行してきた『PROFIT』の知見から、『ブランディングを意識した、SNS運用のポイント5選』をお伝えします。

そもそも、『ブランディング』って何?

 『ブランディング』とは、商品そのものの魅力に「付加価値」をつけてユーザーに選ばれやすい状態を生み出すこと。例えば、ただのタピオカと『貢茶(ゴンチャ)』のタピオカ。『貢茶(ゴンチャ)』というブランドがあることで、「台湾茶をしっかりと味わいたい」時に、選びやすいですよね。こういった「付加価値」を込めたメッセージを、日常のあらゆる接点でユーザーが受け取ることで、「記憶に残りやすくなる」「商品への信頼が高まる」といった効果が期待できます。そしてさらには、長期的にみて広告・宣伝費の大幅削減につながるのです。

『ブランディング』を意識したSNS運用が、ファンづくりの近道になる。

 そんなブランディングを確立するためにも、近年、無視できない存在になっているSNS。しかし、広告制作や店舗開発に莫大な予算を投じても、SNSだけが切り離されて運用している企業が多く見受けられます。SNSは毎日チェックする人も多く、ユーザーとの心理的距離も近い媒体。商品・店舗開発と同じようにブランドの「付加価値」を伝えるメッセージを継続的に発信することで、ファンづくりの場として戦略的に活用することができます。

 そうはいっても、「うちはブランドと呼べるほどのものはないし…」という方もご安心を。今からお伝えする5つのポイントを意識すれば、誰でもブランディングを意識したSNS運用が可能になります。

SNS運用のポイント<1>

ターゲットの心を動かす「コンテンツ企画」

 まずSNS運用の基本となるのは、どの媒体で何の情報を発信するか。よく陥りがちなのは「なんとなくバズりそう」「流行りの動画をとろう」と、企画ありきではじめて、万人にはウケたものの、ユーザーのアクションには繋がらなかったというケース。結果が残せなければ、企業のSNSとしては不十分ですよね。そこで重要となるのは、『ターゲット設定』です。今どんな気持ちで過ごしているターゲットを狙うのか、その人がこの投稿を見たら、どういった気持ちになり、どのようなアクションをとるのか。そこまで道筋を立ててから、ターゲットの気持ちや置かれた環境に合わせた「媒体」「投稿のタイミング」「話題」「企画」を探ってみてください。自社商品の魅力をターゲットの心理に合わせて編集して伝えることで、結果の残せるSNSに近づくはずです。

SNS運用のポイント<2>

ブランドの世界観を創る「ビジュアル制作」

 次にSNSの印象を大きく左右するのが、ビジュアル。InstagramやTwitterで言えば写真、YouTubeでいうと動画のことですね。もちろん広告や店舗のブランディングに合わせた世界観を意識することが重要なのですが、単に「おしゃれにすればいい」というわけでもないのがミソ。CMやホームページと違い、SNSは一般の方の投稿のなかで自然と目に触れるもの。あまり広告的すぎると、嫌煙されてしまう可能性が高いです。そのため、中にはあえて写真の解像度を下げて投稿する企業もいるとか。いかにSNSのトーンや日常生活に馴染む形で、企業らしさ・ブランドらしさを表現できるかがポイントです。

◉ 今日から実践できる!写真撮影のテクニック

ユーザーが真似しやすい画角・演出を意識してみよう
例えば、以下のスターバックスの例のように、ユーザーが自分のスマホでも真似できるような画角や演出を狙って撮影してみてください。ユーザーが参加できる余白を残しておくことで、拡散投稿によるPR効果を得られます。

SNS運用のポイント <3>

ブランドのキャラクターを形成する「記事制作」

 SNS運用で、意外と気を配れていないのが『記事制作』。ターゲットの心を動かす情報を伝えていたとしても、「話し方」「言葉づかい」がその企業・ブランドらしいかどうか?まで、気を配れている企業は少ないかもしれません。例えば、子ども向けの菓子ブランドであれば、難しい漢字や熟語は避ける。SNSの話者にキャラクター設定をつけて親しみやすさを演出する、など。ターゲットの思考やブランドの世界観を意識した記事制作が、PV数やユーザーのアクションにつながります。

SNS運用のポイント <4>

ファンとの交流を深める「コミュニケーション」

 昨今、企業が運営するSNSの位置付けは「企業の情報発信の場」から、「顧客との双方向的なコミュニケーションの場」に変わりつつあります。DMやコメント、リプライなどの機能を用いて、気軽に誰でも問い合わせできるため、企業のSNSはいわば「カスタマーセンター」としての機能も求められているのです。時にはクレームを頂くこともあるかと思いますが、1件1件に対して丁寧かつ迅速に対応することで、いちユーザーからファンを育てるチャンスに変えられます。ぜひ、店舗で接客するように、フォロワーひとりずつを「大切な顧客」と捉えた対応を心がけてみてください。

[ SNS運用代行『PROFIT』での事例 ]

EPISODE お客様の心温まるひとときを創るお手伝い
あるスイーツブランド商品の投稿に、関西在住のお客様から 「食べたい!」とコメントが。 関西に常設店はないのですが、ちょうど催事販売が開催していたため、すぐにご案内。実は家族全員がブランドの大ファンで、さらに娘さんの誕生日が近く、「誕生日に食べさせてあげられる」と、とても喜ばれました。後日、感謝の言葉と共に、誕生日会の様子までアップしていただきました。

SNS運用のポイント <5>

フォロワーの反応を高める「効果検証・分析」

 最後に、ぜひ取り組んでいただきたいのが「効果検証・分析」。ターゲットを決め、ビジュアルも記事もこだわった投稿であれば、必ず数字となってフォロワーの反応が見えてくるはず。どの投稿の反応が良かったのか、その要因は何か。投稿時間、キーワード、ビジュアルなど、ターゲットに刺さるポイントは複数あるので、ぜひ検証・分析をして自社独自のノウハウを蓄積してみてくださいね。そして時には、ターゲットの見直しやブランディングの刷新も検討しながら、その時々に応じた効果的な運用を目指しましょう。最近は、便利なSNS分析ツールも豊富にあります。ツールを導入する目的やその時々の課題に合わせて、ぜひ活用してみてください。

◉ SNS分析ツールの一例

●コスパ良く、必要な機能を使いたい方に。
ソーシャルインサイト

●AIによる自動分析で、効果の出るハッシュタグがすぐわかる。
AISIGHT

●予約投稿からコメント管理、競合分析まで!多機能を求めるなら。
コムニコ マーケティングスイート

ほかにも今は多種多様な分析ツールがあるので、
予算・目的に合ったものを選び、まずは試してみてくださいね。

[ 最後に ]

この記事では、ブランディングの概念とメリットをご紹介した上で、ブランディングを意識したSNS運用のポイントを5つに絞ってお話しました。
 SNSを一つの広告媒体と捉え、ブランディングを意識した発信・運用をすることで、長期的に広告・PR費を抑えることも可能になるはず。ぜひ、ターゲットの心理やブランドの世界観を正しく捉えた効果的な発信で、SNSを存分に有効活用してみてくださいね。

ブランディングや商品開発を手がける株式会社ザッツ・オールライトが運営するWEBマガジン「PROFIT」。ブランディングの観点から世の中の事例を紐解いたり、SNS運用のTipsを配信して、SNS担当のみなさんに役立つ情報をお届けします。ふとしたときに、週のまんなかに、どうぞご覧ください。

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