【SNS運用者必見】Facebook投稿ネタのリサーチ方法とは?

SNS運用をされている方で、Facebook(フェイスブック)の投稿ネタや投稿をユーザーのニュースフィードなどに上げやすくなる方法がわからない…と悩んでる方はいませんか?

Facebookでは、文字制限や情報発信数の制限がほとんどありません。文字のみの投稿が可能で、画像や動画などの素材がなくても投稿することができるため、他のSNSと比べて自由度が高いSNSです。長文で紹介したい商品やサービスの詳しい内容を発信することができます。

また、原則は実名登録のため、ビジネスパーソン(会社員や個人事業主、フリーランスなどを含めた、企業で働く人やビジネスを営む人々)も多く利用しています。ユーザーとは、コメントやトップファンバッジ※などでフォロワー(ファン)と関係性を深めることが得意なSNSであることも特徴の一つです。

※トップファンバッジについては「4.ハッシュタグでリサーチする方法」で説明しています。

以上の特徴を踏まえると、Facebook運用では自分のアカウントページにいいねやコメントをしてくれた人、いわゆるフォロワー(ファン)に有益、かつ楽しめる情報を届け、関係性を深めることが重要です。

本記事ではPROFITのノウハウを元に「Facebookの投稿ネタや投稿をユーザーのニュースフィードなどに上げやすくなる方法」など、投稿作成やフォロワー(ファン)の増加のための参考にしてほしいリサーチ方法と、編集部が分析した参考アカウントをご紹介します!

この記事でわかること

  • ニュースフィードアルゴリズムに上げる方法や、Facebook投稿ネタの参考になるリサーチ方法
  • フォロワー(ファン)との関係性を深めやすい投稿ネタを知り、企業のSNSマーケティングやファンマーケティング、ブランディングに活かす
  • 編集部が分析した、Facebookの参考アカウント

1. Facebook投稿における4つの指標とは

Facebookの仕組みとして、それぞれのユーザーに関連性が高い・興味関心が深い重要なコンテンツ(Facebook側が判断した情報)を優先して表示するために以下の4つの手順を通して判断をしています。

① インベントリー

インベントリーとはユーザーの友達や、ユーザーがフォローしているページ(企業アカウントなど)がシェアした一連の投稿のことを指します。 ニュースフィードは主に、つながっているユーザーやページがシェアしたコンテンツで構成されていますが、コンテンツが表示される場所(ニュースフィード・Watchなど)によって表示される投稿が異なります。

② シグナル

誰がいつ投稿したのかなど、Facebook側の何十万ものシグナルに基づいて考慮されます。 また、ユーザーが投稿をみている時刻やインターネット接続速度が関係することもあります。

③ 予測

ユーザーが投稿に反応する可能性はどのくらいか、ユーザーのコメント数、投稿への滞在時間、リーチ数などの情報をもとにFacebook側のアルゴリズムが判断します。

④ スコア

ユーザーがこの投稿にどのくらい関心を持つか、①〜③すべてのシグナルを統合したものを使って、それぞれのユーザーに関連する投稿の関連度がFacebook側で判断されます。

以上の4つの手順を判断した後、Facebook側は誰が投稿したか(特定のユーザーがよくリアクションをするページ)や、記事のエンゲージメント(いいねやコメントに多くのリアクションがある)など、Facebook側の数値に基づく計算を元に、ユーザーが反応する以下の可能性を分析します。

  • クリックする可能性
  • 投稿に時間を費やす可能性
  • いいね、コメント、シェアをする可能性
  • 投稿が参考になると思う可能性
  • 投稿がクリックベイト※である可能性
  • 投稿が低品質なウェブページにリンクされている可能性など

分析された内容は、それぞれのユーザーに対して、興味関心・関連性が深いコンテンツを届けるために反映されます。

4つの指標(インベントリー、シグナル、 予測、スコア)は、ユーザーがFacebookを利用するたび、何度も行われています。 つまり、上記のような内容を意識しつつ継続して投稿しなければ、商品やサービスの情報が届けたい相手に届かない…ということがあるかもしれませんね。

そのようなことが起こらないように、ターゲットが興味・関心をもつような情報発信や、コミュニケーションを意識して投稿を作成してみましょう。

※クリックベイトとは
インターネット上のコンテンツで、ユーザーがクリックを促すように設計された見出しや広告のこと

2. Xモーメントカレンダーでリサーチする方法

Xモーメントカレンダーとは、X(旧Twitter)が公式に出している月ごとの「今日はなんの日」がまとめられているカレンダーです。

Xモーメントカレンダーはこちら

他のSNSでも時事ネタに関連した投稿は必須のため、フォロワー(ファン)の多いFacebookアカウントも、時事ネタを頻繁に投稿しています。

参考アカウント

暦生活(こよみせいかつ)

1922年創業の老舗カレンダー屋が運営するWebメディア「暦生活」(こよみせいかつ)では、「日本の季節を楽しむ暮らし」というテーマをもとに季節の行事や旬の食べもの、草花や空、美しい言葉の数々を毎日投稿しています。

Facebookでは、季節ネタ以外にも遷移先のインタビュー記事を読みやすくした文章などを投稿しています。

遷移先では、投稿されている季節ネタに関連する地域や、神社にいったライターの記事を読むことができます。

他媒体から記事にフォロワー(ファン)が遷移することにより、記事のリーチやブランドの認知拡大につながることや、他媒体から流入したユーザーに「暦生活」というブランドの世界観をより深く知ってもらうことを目的にしているアカウントだと分析します。


3. ニュースサイトでリサーチする方法

冒頭でもご紹介した通り、Facebookはビジネスパーソンも多く利用しているため、季節に関する時事ネタだけではなく、社会貢献や支援活動(ネタとの関連性が高い場合)も、自社の情報と掛け合わせて投稿することがあります。

参考ニュースサイト(日本)

NHK NEWS WEB

Yahoo!ニュース

朝日新聞デジタル

参考ニュースサイト(海外)

CNN

BBCニュース

Facebookは、他のSNSに比べて長い文章を投稿することができるので、企業の広報や雑誌の宣伝など、文章から情報が得やすいSNSとしても活用することができます。

参考アカウント

Honda 本田技研工業

HondaJetの2020年のデリバリー数が31機となり、小型ジェット機カテゴリーにおいて4年連続で世界第1位を達成したことや、HondaJetサービス・サポートネットワーク強化のための、今後の活動(予定)などが掲載されている広報の内容を投稿しています。

自社の最新情報をリアルタイムで投稿できることや、SNSというユーザーに身近なツールで社内情報を発信することにより、企業の情報を身近に感じてもらえることができます。

また、Facebookは他の媒体と違い「リンクをクリックして、遷移先の情報を読む」という手間が省けることも魅力の一つです。

事例のような広報や企業活動など、一般ユーザーからの興味・関心が薄いと予想できる情報は、読みやすい文章にして投稿だけで届けることも良い施策だと言えます。

参考アカウント

暮しの手帖社

暮らしの手帖ならではの生き方や暮らしに関する情報発信(雑誌に記載されている内容)の一部を投稿内で紹介しています。

また、記事の最後には投稿文章を書いた社員の名前を記載しているので、商業感を感じることのない、ブランドの世界観が大切にされた内容になっています。

記事の一部を紹介することで「続きが気になる」というユーザーの興味・関心を惹き、購買に繋げることを目的としていることや、毎回の投稿で一定のエンゲージメントがとれていることから、フォロワー(ファン)がどのような情報を求めているのかを理解し、発信することができているアカウントだと分析します。


4. ハッシュタグでリサーチする方法

Facebookでは、ほとんどの企業が投稿の認知拡大やユーザーに投稿が届きやすくなるというメリットなどがあることから、投稿文章内にハッシュタグを活用しています。

時事ネタを作成する際に文章が浮かばない場合は、該当するキーワード検索(例:データプライバシーの日)や、ハッシュタグをクリックすることで他の企業やユーザーの投稿を参考にすることができます。

参考アカウント

JAPAN AIRLINES (JAL)

投稿文章内に、企業の名前や航空機の名称を入れておくことで、過去の関連投稿を遡ってみることができます。

JALのFacebookアカウントはフォロワー(ファン)にトップファン※が多いため、ファンの興味・関心をひく、有益な情報を継続して投稿しているといえます。

各コメントへの返信など、Facebookを運用する上で参考になるアカウントです。

任命されると「トップファンバッジ」という形で可視化されるので、ページオーナーにこのコンテンツのファンということを伝えることができます。

※トップファンとは
Facebookページの投稿へのアクション頻度(いいね、コメント、シェアなど)を多く行っているFacebookユーザーが公式から任命される機能です。

5. Instagramでリサーチする方法

Facebookの投稿ネタを検索する場合、検索欄から自分のアカウントが発信しているメインのキーワードや同ジャンルを入力し「話題」や「最新」のタブからいいね、コメントの数が多い投稿をチェックして、時事ネタやSNSのトレンドをリサーチしてみましょう。

また、企業アカウントやインフルエンサーのアカウントでは、フォロワー(ファン)との関係性を深めやすいキャプションネタを探すことができます。

参考アカウント

Afternoon Tea アフタヌーンティー公式

季節のメニューや雑貨の情報を発信しているアカウントです。料理に関連したスタンプ(苺のアフタヌーンティー=苺のスタンプ)を使用してコメントを促しています。

以前は「感想をコメントしてね!」など文章でコメントを求める投稿がほとんどでしたが、ユーザーの手間がかからず、投稿の情報を訴求しつつコミュニケーションも簡易的に取れる施策の一つとして、スタンプを使ったコミュニケーションが増えています。

FacebookではInstagramと同様にコメント機能や、投稿にスタンプを付ける機能も実装されています。宿泊予約サービスのReluxなど、スタンプを使用したコメントでのコミュニケーション施策を実施している企業を参考にしてみてはいかがでしょうか?


6. ChatGPTでリサーチする方法

ChatGPT(チャットジーピーティー)とは、人間のような自然な会話ができるAIチャットサービスです。質問や悩みを入力すると、まるで人間と対話しているような形式でAIが回答してくれます。

Facebookの投稿内容ネタをChatGPTに質問することで、参考になるアドバイスを貰えることがあります。


7. Googleでリサーチする方法

Facebookの投稿ネタに迷った場合、Google検索を活用するしてみるのはいかがでしょうか?検索欄から「Facebookの投稿ネタ」と検索すると、投稿ネタの作り方を紹介している記事が一覧で表示されます。

また、競合や他企業の投稿ネタをリサーチしたい場合は「Facebook(スペース)参考になる企業アカウント」と検索すると、Facebookアカウントのまとめサイトをみつけることができます。

参考になるアカウントをみつけて、フォロワー増加やニュースフィードアルゴリズムに活かせる投稿ネタを作成してみましょう。


8. まとめ

Facebook投稿ネタのリサーチ方法についていかがでしたか?

紹介したい商品やサービスの投稿を多くのユーザーに届けてフォロワー(ファン)になってもらうためには、時事ネタとの関連性(有益な情報)やユーザーとのコミュニケーション施策について考えて投稿を作成することが大切です。

投稿でのコミュニケーション施策については、記事内でもご紹介したように他のSNSでも行われているため、競合アカウントやフォロワー(ファン)とのコミュニケーションが取れているアカウント(エンゲージメント数が高い)なども参考にしてみましょう。

またFacebookでは、広告運用、キャンペーン(最近はTwitterやInstagramのキャンペーンを併用して投稿している方法もあります※)により、アカウントの認知拡大やフォロワー獲得を目指すこともできるので、運用に慣れてきたら挑戦してみるのもいいかもしれませんね。

キャンペーン事例

Uniqlo(ユニクロ)

参考に上げたUNIQLOのキャンペーン投稿では、X(旧Twitter)で行われているキャンペーンをFacebookで紹介しています。

他媒体のキャンペーン投稿は、キャンペーンの参加者が増加・宣伝効果の拡大・新規のフォロワーの獲得(FacebookのユーザーがXへ流入する)などが期待できます。