今日から参考にできる!TikTokの企業アカウント成功事例【7選】

TikTok(ティックトック)は、主に15秒から1分程度の動画が投稿され、音楽にのせてダンスやライフハックなど様々なコンテンツが人気のSNSです。ユーザーは簡単に動画にエフェクトやフィルターを加えたり、他のユーザーの動画にリアクションやコメントをすることもできます。特に若者を中心に非常に人気があり、ユーザー間でのバイラルなトレンドや流行が頻繁に生まれます。
また、TikTokは採用強化や売上向上などに有効ですが、企業アカウントの運用において「どのような発信をすればよいかわからない」「効果的な動画の作り方が知りたい」といったお悩みも多いかと思います。
本記事では、TikTokを活用して成果を上げた企業の事例を紹介し、動画制作のコツなど実際に企業アカウントを活用する運用時のポイントを解説します。実績のあるアカウントの動画コンテンツを参考にしていただき、TikTokを活用したSNSマーケティングの参考にしてみてくださいね。
この記事でわかること
- SNSマーケティング&コミュニケーション施策に活用できるアカウント
- いまから参考にできる、TikTokの企業アカウント事例
- SNSを通じてユーザーに自社商品・サービスを訴求する手法
1. 今日から参考にできる!TikTokの企業アカウント成功事例
三和交通
三和交通は、首都圏を中心に展開しているタクシー会社の公式アカウントです。主に、三和交通株式会社の取締役部長・溝口孝英さんと渉外課長代理・森嶋幸三さんが踊っている動画を投稿しています。
ほぼ毎日投稿されており、役職を持つ2人が出演しているというギャップがユーザーの興味を引き、「かわいい」「癒される」といったコメントが多数寄せられていますが、コメントに対しても一つ一つ内容に合わせて返信をしています。この点も、再生回数が大きく伸びている要因の1つと言えるでしょう。

この反響を受けて、新卒の応募が急増し、採用活動費の削減にもつながったと、TikTok公式のインタビューで回答していました。
こちらのアカウントは、「TikTok 2021上半期トレンド」クリエイター部門にもノミネートされ、話題になっています。
投稿からは、会社や社員の穏やかな雰囲気が伝わり、親しみやすさを感じさせる内容となっています。
また、動画に出演している2人が会社のトップであることから、彼らの様子を見たユーザーが会社に対して好印象や親近感を抱くことが予想されます。
【公式】ダイキン工業
空調総合メーカーダイキン工業の公式アカウントです。

動画では、ダイキン工業の社員が会社の雰囲気や入社の決め手などを音楽に合わせて紹介しています。社員へのインタビューを通じて、会社の取り組みや環境への配慮(例:ゴミの分別の徹底や、社外との協創のためにオフィスを貸し出していること)などが伝わる内容になっており、企業について知ることができるだけでなく、コンテンツとしても面白くなっています。
また、ちょっとしたエアコンの豆知識など、将来的にダイキンのエアコンを購入したいと思うような投稿も頻繁に行っており、ダイキンを就職先として意識してもらうためだけではなく、顧客獲得を狙った投稿も多くみられました。

公式キャラクターの「ぴちょんくん」も登場しているコンテンツを掲載しており、ダイキン工業でしかできないオリジナリティのある動画コンテンツも投稿されています。
株式会社U-NEXT HOLDINGS 新卒採用
こちらは、株式会社U-NEXT HOLDINGSの新卒採用公式アカウントです。
動画では、入社した社員のインタビュー、各職種の1日、OBのインタビューなど、面接や企業選びに役立つ内容を投稿しています。 すべての動画に共通しているのは、オフィスの様子もしっかり映されていることです。
これにより、入社後のイメージが具体化し、綺麗なオフィス環境が入社意欲を高める要因となっています。 また、フルリモート勤務を採用している企業が多い中、オフィスで社員と直接コミュニケーションが取れる点は、他の企業との差別化に繋がります。 対面でのやり取りは、チームワークを深め、仕事の効率を上げるメリットがあります。

また、他の企業ではない魅力的な部分(福利厚生など)も全面的に紹介しており、再生数も多いことからユーザーが興味関心をもっていると言えます。

スタイリー不動産
オンライン接客型の不動産仲介サービス「スタイリー不動産」の公式アカウントです。サムネイルでは、物件のおすすめポイントを簡潔に伝えています。

また、動画の長さは約60秒とやや長く感じますが、説明はシンプルにまとめられており、物件の隅々まで撮影することで、内見の時間が取れないユーザーでも室内のイメージをしっかりと掴むことができる内容になっています。

投稿のコメント欄には多くの問い合わせが寄せられており、実際の物件への問い合わせ増加にもつながっています。

さらに、物件探しの手間を省き、スマホ上で完結できる点も、投稿の反響が大きい理由の一つです。
ローソン
ローソンの公式アカウントです。
主に新商品の紹介や商品に関する豆知識などを投稿しています。また商品を使用したレシピ紹介では背景に商品のパッケージを写しておくことで、試してみたいユーザーが商品を購入しやすいような工夫をしています。

あとから見返すとためになるような豆知識やレシピ系は保存数も高くなっています。
鳥羽水族館
日本で唯一ラッコを飼育している水族館、鳥羽水族館の公式アカウントです。
鳥羽水族館でしか観られないラッコのメイとキラのショーなどかわいらしい姿や、ラッコ飼育歴40年のベテラン飼育員の方との触れ合いが、見ているだけで癒される投稿で、なかなか足を運べないユーザーにも嬉しい体験を届けています。
現地にいかないと体験できないことを配信や動画で見られるようにすることで企業アカウント自体への好感度UPやフォロワー数&エンゲージメントの増加などにつながるため、本アカウントのフォロワー数やいいね数なども非常に高い数となっています。

他にも動物の面白い動きなど、クスっと笑える動画や、飼育員目線の裏側の撮影など興味をひくコンテンツが多く、鳥羽水族館の生物の魅力が存分に伝わる内容のためユーザーのファン化が進みやすく、実際に足を運びたいと思わせる運用をしています。
パブロ
PABLOの公式アカウントです。
コメントをピックアップして動画を作成しており、商品紹介や質問への回答などを主に取り扱っています。
コメントに対してお礼やレスポンスを行うことで、ユーザーは自分のコメントが企業にしっかりと見てもらえていると感じ、アカウントへの信頼が高まります。
さらに、ポジティブなコメントを取り上げることで、企業に対する良い印象を与えることが多いです。投稿においても、コメント欄を活用したコミュニケーションを意識しており、例えば「どのチーズケーキが一番好き?」という短尺動画では、最後にコメントを促す字幕を付け加えています。

また、コメント欄ではユーザー同士でのコミュニケーションも発生しており、ユーザー同士が情報交換できる場にもなっています。

2. まとめ
本記事では、TikTokを効果的に活用して成果を上げた企業アカウントの成功事例をご紹介しました。
特に採用活動や売上向上に繋がった事例が多く、ユーザーが動画に対してどのような情報をもとめているのかということを理解し、参考になる動画コンテンツやフットワークの軽いコミュニケーションを活かした運用が印象的でした。
また、ユーザーが共感しやすいコンテンツ作りについても触れました。
バズを生む投稿には、TikTokのトレンドをうまく取り入れ、ユーザーが求めている情報やエンターテインメントを理解している点が共通しています。単に真似をするだけではなく、自社のオリジナリティを加え、様々な要素を取り入れた質の高い動画を制作することが重要です。
そのためには、競合の投稿やSNSトレンドを追い続けることが欠かせません。ぜひ、参考にして運用していきましょう。