話題のSNS「BeReal」をビジネスに活かす!運用方法と活用事例

もともとBeRealは、個人が友人と日常の一瞬を共有するためのアプリでしたが、現在では企業が自社の現場や社員の日常を等身大で発信し、採用活動やブランド価値の向上に役立てる事例が増えています。
テキストや画像だけでは伝わりにくい企業の雰囲気をリアルかつ自然に伝えられるSNS「BeReal(ビーリアル)」は、情報発信の手段として注目されていますが、自社アカウントの運用方法に悩む方も多いのではないでしょうか?
本記事では、BeRealの基本概要から企業活用のポイント、実際の導入事例までをわかりやすくまとめてご紹介していますので、これからBeRealの運用を検討している方や、すでに運用しているけれどうまくいっていない方など、参考にしてみてくださいね。
この記事でわかること
- BeRealに関する基本的な知識
- BeRealを企業で活用する方法
- BeRealを運用するメリット
1,BeRealとは

「BeReal.」は、2020年1月にフランスで誕生した写真共有SNSです。
写真映えを狙う従来のSNSとは異なり、指定された時間に前後カメラで同時撮影し、2分以内に投稿することで“リアルな今”を友人と共有できるのが特徴です。インカメラとアウトカメラで同時に撮影されるため、ユーザー自身の表情と見ている景色が1枚の写真に収まり、より臨場感ある共有体験が可能です。
また、自分が投稿しないと他人の投稿が見られない仕組みや、撮影し直すとその回数が表示される機能など、投稿者の“リアルさ”を保つようUI・機能面でも工夫するなどの仕組みがBeReal独自の文化を形成しています。
世界では2025年4月時点で1日あたりのアクティブユーザー数が4,000万人を超え、特に日本での成長が顕著。国内では2024年12月時点で1日あたり約320万人、月間では450万人(2024年10月時点)と、1日あたりの利用者数では世界No.1を記録しています。
さらに、ユーザーの83%はZ世代(14〜27歳)で、その90%が毎日投稿しているというデータもあり、特に10代からの支持が高いことがわかります。日常の瞬間を“演出せずに共有する”というスタイルが、Z世代の価値観とマッチしていると考えられます。
参考:Z世代カルチャーの発信地を目指す「BeReal.」リアルな投稿10スタイルが示す広告展開のヒント
2,企業がBeRealを活用するメリットとは
企業がBeRealを活用する目的は、ブランドの信頼構築、ファンコミュニティ形成、プロモーション、採用活動など多岐にわたります。
まず、既存ファンや関心の高い層(顕在層)を優先し、そこから段階的に幅広いユーザーへリアルな魅力を広げていく設計が効果的です。
BeRealのメリットとは?
①リアルな舞台裏の発信で親近感・信頼感を醸成
BeRealは「瞬間的・加工なし」の写真投稿が特徴です。
そのため企業アカウントでも、普段はなかなか見せることのない一面を自然な形でシェアできます。
たとえば、日常の業務風景、商品やサービスの制作過程、スタッフの素顔やチームの雰囲気など、リアルな情報発信を通じて、ユーザーに親近感を持ってもらいやすくなることで企業やブランドへの信頼感につながり、ファンの定着やブランドロイヤリティの向上にもつながっていく可能性があります。
②広告コストの大幅削減
従来の広告は、プロによる撮影や編集、プロモーションに多くの費用や時間がかかるのが一般的でした。
ですが、BeReal.ではありのままの瞬間をそのまま切り取って発信するシンプルさが魅力で、特に“リアルさ”を大切にするZ世代にはしっかり響く傾向があるため、そのような準備はあまり必要がありません。
③Z世代との親和性が高い
BeRealのユーザーの約83%は、14〜27歳のZ世代(2024年10月時点)です。
この世代は「飾らない本音」や「透明性」を大切にする傾向があり、従来のSNSや広告に対しては敏感な一面もあります。
そんなZ世代の価値観に、BeRealはしっかりフィットしているので、ありのままの自然な投稿が受け入れられやすく、企業にとっても“等身大の発信”が届きやすいのが大きな特徴です。
3,BeRealの運用方法とは
基本的な考え方としては、CEP(カテゴリーエントリーポイント)を明確にした投稿設計を行うことが重要です。
CEPとは、ユーザーが「この場面ではこのブランドを使いたい」と思えるような切り口のことで、「〇〇と言えば△△」という形で、商品やブランドを特定のシーンと結びつけるものです。
例えばお菓子メーカーなら、「日常」「お祝い」「季節イベント」などのシーンが考えられますよね。
洗い出した中から、特に想起してもらいたいシーンを選び、そのシーンを想起させる投稿を重ねることで、ユーザーに「食べてみたい」「試してみたい」という気持ちを喚起させることができます。
では、具体的にどのように考えて運用していけばいいのかを以下の情報を元にして考えてみましょう。
①商材との相性
BeRealと特に相性が良いのは、ファッション、食品、インテリアといった体験価値を視覚的に伝えやすい製品です。
さらに、イベント運営や教育プラットフォームなど、リアルタイム性や日常感を表現できるサービスも適しています。
一方で、高度な専門性が求められ、ビジュアルだけでは内容が伝わりにくい商材は向いていない場合があります。
たとえば、製造業の細かな部品やバックエンドのソリューションなどは、写真だけでは何を提供しているのか分かりにくく、ユーザーの関心を集めるのは難しいと言えるでしょう。
②ブランドイメージとの整合性
BeRealは「親しみやすさ」や「透明性」を重視するプラットフォームです。
そのため、カジュアルなコミュニケーションを強調したい企業とは相性が良い一方で、高級感や権威性を重視するブランドの場合、親近感を前面に出すことでブランドイメージを損ねるリスクがある点には注意が必要です。
③運用リソースの確保
前述の通り、BeRealの運用には「通知後2分以内に投稿できる体制」が基本となります。
親近感を重視する場合は、迅速なコメント対応なども求められるため、人員の確保が欠かせません。
2分を過ぎると一定時間は他ユーザーの投稿が見られない仕様ですが、投稿自体は可能なので、その点を踏まえて運用体制を検討しましょう。
4,BeRealの企業活用事例
Qoo10

Qoo10公式アカウントです。Z世代を中心とした若年層に高い人気を誇るBeRealの特性を活かし、Qoo10では普段見られない舞台裏(スタッフの会議や休憩風景など)、日常のリアルな瞬間を発信しています。
さらに、スタッフおすすめの商品紹介やキャンペーンの紹介など、ユーザーとの双方向のコミュニケーションも強化しています。
正直さを伝えるために、企業らしすぎない自然な発信を意識している点もポイントです。

よみうりランド

よみうりランド公式アカウントでは、よみうりランドのマスコットキャラクターが遊園地ならではのリアルな内容を発信しています。

親しみやすいキャラクターを通して普段の営業風景や、イベント準備の様子・宣伝など、これまで見られなかった日常の一瞬を自然体で届けることで、ファンとの距離を縮めています。
さらに、BeReal.を開設したユーザーが現地の抽選に参加して、よみうりランドのグッズが当たるユーザー参加型のイベントを打つことで実際に足を運ぶための施策を行っています。
よみうりランドの取り組みでは、BeRealを活用した企業プロモーションの好例といえ、他業種の企業が導入を検討する際にも参考になるポイントが多い事例です。
ロート製薬

ロート製薬公式アカウントでは、おすすめの商品や企業イベントの様子、新商品の紹介などを発信しています。

スキンケア商品や目薬といった日常使いの商品を、実際の使用シーンや社員の体験談を交えて自然体で紹介することで、親近感やリアリティを演出しています。
また、開発の舞台裏や研究の様子、社内イベントの一コマなど、普段は見られない企業の裏側を届けることで、ブランドへの信頼感や好感度の向上を図っています。
5,まとめ
いかがでしたか?
BeRealは「誰もがリアルを共有し、つながりを楽しめる場」を大切にしており、加工や広告に頼らない自然体のコミュニケーションが特徴です。
日常の瞬間を写真で発信することで、ユーザー同士やブランドとユーザーの間に親近感や共感が生まれます。
2025年現在、特にZ世代を中心に高い支持を集め、リアルタイム性と透明性を求める流れの中で急速に存在感を高めています。
企業は、自社の特性や目的に合わせて運用体制やKPIを整え、戦略的に活用することで、効果的な情報発信やブランド構築につなげられるので、自社のコンテンツならではのリアルな魅力を活かしてみてくださいね。