【SNS運用担当者必見】Instagram Storiesの最新攻略について解説
現在、Instagram Stories(インスタグラム ストーリーズ)はフィードやリール投稿よりユーザーに見られやすい傾向があり、とくにストーリーズはアンケートや質問スタンプなどのユーザーコミュニケーションが取れる機能が多様であり、ハイライトに固定できるなど情報発信やアカウント育成に役立つ機能がたくさんあります。
本記事では、Instagram Storiesを最大限に活かして拡散できる手法や、作成する際の留意点、Instagramでの評価軸(ストーリーズのアルゴリズム)について詳しくご紹介させていただきます。
この記事でわかること
- Instagram Stories作成のポイント
- Instagram Storiesを拡散する手法
- 編集部が分析、Instagram Storiesの企業事例
1. Instagram Storiesとは
ストーリーズは、24時間限定で動画や画像を投稿できる機能で、スライドショーのような形式で投稿されます。
日常をストーリーズに投稿するだけではなく、質問機能やアンケートを使ってユーザーとコミュニケーションをとることでマーケティングに活用できるなどのさまざまな使い方があります。
また、簡易的な加工の機能もついているため投稿したい写真や動画を加工をしたり、文字やスタンプを付けたりすることもできます。
ストーリーズはプロフィール画面上にまとめて表示する「ハイライト」機能で固定することもできるので、ユーザーに訴求したい情報は24時間限定という制限なく公開を続けられます。
2. Instagram Storiesの作り方
フィード投稿やリールと違い、スタンプなどが豊富なため、企業やブランドがストーリーズを活用する場合、以下4つに分けて活用することができます。
1,回答収集
質問やアンケートスタンプを使用し、ユーザーから回答を集めます。ブランドや商品に関する質問や疑問について聞いたり、今後どのような発信をしてほしいかなど質問したりすることで、今後の投稿に活かすことができます。
2,リアクション獲得
ユーザーからのリアクションを狙うためにユーザーコミュニケーションを重視します。
ストーリーズでは、ユーザーがスタンプなどにリアクションをしたりDMなどを送ったりしても他のユーザーからは見えないということから、気軽にリアクションすることができます。
ユーザーからのアクションを多く獲得しているアカウントのストーリーズは、ホーム画面のストーリーズ一覧の左側に表示されやすくなるため、スタンプなどを活用してユーザーからのアクションを獲得することが大切です。
3,UGC活用
ユーザーが自社アカウントに関する投稿をした場合、そのUGCをストーリーズで紹介します。
アカウントのトンマナに合った投稿や質の高いUGCを選ぶことで、ユーザーに対してUGC投稿を促すことにもつながりUGC醸成に繋がる可能性も高くなります。
UGC活用方法については以下の記事で紹介しているので、是非参考にしてみてください。
4,情報発信
企業やブランドに関する商業感のある情報は自社アカウントの世界観や運用の目的から外れる場合があるため、24時間で表示されなくなる機能が特徴のストーリーズで発信させることが最適です。
ストーリーズのデザイン次第で情報を短時間でユーザーに認知してもらうことが可能なため、自社アカウントの世界観が伝わりやすいクリエイティブ制作を意識しましょう。
Instagramデザインのコツについては以下の記事で紹介しているので、是非参考にしてみてください。
3. Instagram Storiesを拡散するためのポイント
まずは、以下のような3つのポイントをおさえて作成してみましょう。
1,ユーザーのリアクションを促す導線づくり
「2,Instagram Storiesの作り方」でも記載しているように、ユーザーからアクションしてもらうためには導線づくりが大切です。
例えば質問やアンケート、スライダーなどのスタンプを使用して、リアクションや質問、アンケートなど、狙いたいアクションにあわせてスタンプを選択してみましょう。
ユーザーコミュニケーションに有効なスタンプの種類
質問
ユーザーから質問を募集してそれに対する回答をシェアすることができます。
ユーザーは質問に対するテキストを入力することで回答し、回答はストーリーズを見た人のリストで確認し、質問スタンプから集まった回答に答える質疑応答のストーリーズを行うことで、企業商品やブランドの理解を深めたりユーザーとの関係性をより密にすることに活用することができます。
アンケート
アンケートスタンプは、質問と回答の選択肢を自由に設定してアンケートをとることができるスタンプです。
選択肢の中からワンタップで選んで回答し、質問スタンプよりも手軽に回答できるためユーザーからのエンゲージメントを得やすく、より具体的な回答を得ることができ今後の発信内容やユーザー(フォロワー)の興味・関心の傾向を把握することができます。
スライダー
スライダースタンプは、ストーリーズを見た人に、絵文字を左右にスライドしてもらうことで、リアクションの大きさを示してもらうことができます。
質問や絵文字は自由に設定可能で、スライダーの操作が簡単であることから、多くのユーザーからエンゲージメントを獲得しやすく、投稿内容への興味・関心の度合い図ることができます。
その他のスタンプの種類
場所
場所スタンプを使えば、現在地や訪れた場所の位置情報を表示することが可能です。目的の場所を選ぶと、位置情報が場所スタンプとして表示されるので、自分の現在地やイベントなどの開催地を他のユーザーに宣伝できるのがメリットです。
@メンション
メンションスタンプは、メンションしたいアカウントのユーザー名を入力することで他アカウントへのリンクを貼り付けられるスタンプです。(該当アカウントのプロフィール画面に遷移します)
メンションされた人は、そのストーリーズを自分のストーリーズでリポスト(シェア)することができるため、情報の拡散力やユーザーとの繋がりを強くすることに活用できます。
音楽
音楽スタンプは、ストーリーズに音楽を入れて投稿できるスタンプです。
曲を選曲し、一部を15秒以内で切り抜いて使用できるので、ハイライトシーンにぴったりの音源を合わせることができます。
ミュージックスタンプにより写真や動画の表現の幅が広がり、ユーザーからの興味・関心を深めるきっかけにもなる可能性があります。
GIF
動くスタンプを使用・検索することができます。
フレーム
フレームスタンプは、ポラロイド写真風のフレームを写真に付けて、写真ごとにスタンプにするものです。
撮影日時が自動的に表示され、ユーザーはスマートフォンを振ることによりフレームの写真を表示できるため、スマートフォンを振る体験や、ぼかしがかかっている写真をみるという楽しい体験をユーザーに届けることができます。
表示
ストーリーズを非表示(ぼかし)にして、DMをくれた友達やフォロワーにだけ中身を見せることができるスタンプです。
ストーリーズの非表示(ぼかし)は、閲覧者がメッセージを送信すると自動で解除されるため、新商品の宣伝やイベントの発表など最新情報の紹介に活用し、ユーザーとのコミュニケーションも図ることができます。
音楽でお題に参加
「お題に参加」スタンプと音楽スタンプを組み合わせたのが、「音楽でお題に参加」スタンプです。
お気に入りの曲などをユーザーにシェアすることができるため、スタンプを通して音楽のトレンドをユーザーと共有することができます。
切り抜き
写真や動画から一部を切り抜き、オリジナルのスタンプを作ることができます。
スタンプにする写真は、Instagramの投稿画像からも選べ、作成したスタンプは繰り返し使用することができ、切り抜きスタンプを使用することで、オリジナリティのあるストーリーズを作成することができます。
アバダー
自分らしいアバターを作成してストーリーズ上でスタンプなどに活用することができます。
お題に参加
「お題に参加」スタンプは、自由に設定したお題の回答を募集することができます。
ユーザーは「お題に参加」スタンプが貼られた画像や動画をタップすることにより、自分のアカウントでお題に合わせたストーリーズをアップロードして参加することができるため、お題を自由に出題してユーザーとのコミュニケーションや、自社アカウントの認知拡大、UGCを増やすきっかけにも繋がる可能性があります。
リアクション
リアクションスタンプは、通常のスタンプよりも簡単にリアクションを送れるスタンプです。
絵文字アイコンは自由に選択することができるので、リアクションに使う絵文字は投稿内容にあったものを使用することができ、ワンタップで気軽にリアクションを送れるのでユーザーからのアクションを集めやすい傾向にあります。
リンク
リンクスタンプは、外部サイトへ遷移させることができるスタンプです。
自社サイトや会員登録ページへのアクセス数を増やしたい場合や、キャンペーンやプロモーションサイトへの誘導に活用することができます。
ハッシュタグ
ハッシュタグスタンプは、特定のキーワードに関連するハッシュタグをリンクさせることができるスタンプです。
フィードやリール投稿と同様で、通常のハッシュタグのようにタップすることが可能で、同一ハッシュタグが付いたコンテンツ一覧に移動することができるため、自社商品を紹介する複数のストーリーズに同一のハッシュタグスタンプを付けて、ユーザーにさまざまな自社商品を見てもらう工夫や、ハッシュタグからの遷移を期待することができます。
カウントダウン
カウントダウンスタンプは、自分で設定した日時までのカウントダウンを表示できるものです。
企業の商品発売やイベント開催日までのカウントダウンを設定することで、多くのユーザーにイベントを認知してもらい、当日まで覚えて起きやすいことがメリットです。
2,親近感を感じる内容
通常のユーザーはリアルタイムな内容(買ったもの、食べたものなど)をストーリーズで発信しているため、ユーザーがストーリーズをスワイプした際に、企業アカウントと他のユーザーによるストーリーズを見比べて違和感のない発信内容であることが大切です。
アカウントの目的やテーマ、ユーザーに訴求したい内容に沿って、ユーザーに親近感や好感を持ってもらえるようなクリエイティブを意識しましょう。
3,ハイライトの活用
ストーリーズをハイライトにまとめてプロフィールに掲載することで、24時間以上表示することができ、プロフィールに訪れたユーザーの目に入りやすいため新規フォロワーの興味・関心を惹きつけることに有効です。
内容に応じてハイライトのカバー画像やタイトルを変えることで、知りたい情報を探しやすいプロフィールになっています。
また、ユーザーにストーリーズを通してアクションしてもらうためには、Instagramのアルゴリズムとユーザーコミュニケーションを意識するようにしましょう。
ストーリーズで重要なシグナルと優先度については
閲覧の履歴
ユーザーが対象のアカウントのストーリーズを見る頻度を調べ、ユーザーが見逃したくないと予測できるアカウントのストーリーズを優先表示するための指標です。
エンゲージメントの履歴
対象のアカウントのストーリーズに対していいねやスタンプアクションを起こしたり、DMの送信などを行っている頻度を調べています。
このシグナルを増やすためにはユーザーとのコミュニケーションに活用できるアンケートや質問スタンプなどを使用すると効果的です。
ユーザーとの親密度
投稿者との総合的な関係性(友達または家族である可能性)が主な考え方となっており、ストーリーズに対して以下のような興味関心、行動をユーザーに促す事ができたかということが重要です。
- ストーリーズをタップしてみる
- 次のストーリーズに進む
- ストーリーズに返信する(DM)
4. Instagram Stories他社事例
サントリー(SUNTORY)
大手総合食品酒類メーカSUNTORYでは、ユーザーコミュニケーションにより情報収集できるストーリーズやユーザーが好みそうなお酒にあうおつまみなどの作り方の紹介(インフルエンサーとのタイアップ)とハイライトにまとめて紹介しています。
コミュニケーションスタンプ(スライダーやアンケート)だけではなく、DMなど幅広く機能を使用してアルゴリズム(エンゲージメントの履歴、ユーザーとの親密度)をためる工夫をしています。
CRAZY WEDDING
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”世界でひとつだけの結婚式”というミッションの元に、オリジナルのウエディングプランニングを行っているCRAZY WEDDINGの公式アカウントです。
フィード投稿やリール動画では、お客様の結婚式の様子を紹介する投稿が中心になっていますが、ストーリーズでは質問スタンプを使用したユーザーコミュニケーションや(ユーザーからの質問と企業からの回答を掲載している)企業が運営しているPodcastに対する質問スタンプを使用して、Podcastのネタを集めています。
5. まとめ
現在のストーリーズはフィードやリール動画よりもみられやすくなっており、ユーザーコミュニケーションがとれるスタンプも豊富なため、リアクションを多く獲得してアルゴリズムにより自社アカウントの評価を上げ、アカウントの成長に繋げていきましょう。
ユーザーコミュニケーションについては、以下の記事で紹介しているので、是非参考にしてみてくださいね。